Abusan’s Journey

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NICEHCK DuskAg 3.5mm CIEM 2pin レビュー「音質をストレートに向上させるアップグレードケーブル」 #PR

おはこんばんちは、あぶさんです。
今回は NICEHCK 様から提供を受けた製品である DuskAg というケーブルをレビューします。
NICEHCK と言えば安価なイヤホンやイヤホン用のケーブルだけでなく、ポータブルオーディオに関する様々な製品を世に送り出し、中華系ブランドとしては一定の評価を受けている老舗枠のメーカーです。
DuskAgは名前の通りに純銀線を採用したケーブルです。NICEHCKの純銀線といえばLitzPSシリーズを思い浮かべる人も多いのではと思いますが、AgシリーズはLitzPSとは違って純銀線のみを採用した製品ではありません。同価格帯のケーブルとの比較も交えつつ、その音質について徹底レビューします。

※今回のレビューはNICEHCK様より製品の提供を受けていますが、レビューに関するスタンスや評価軸は一切変わりません。

NICEHCK DuskAg の概要

プラグは 3.5mm と 4.4mm、イヤホン側は CIEM 2pin と qdc 2pin がそれぞれ用意され、合計で8種類のバリエーションがあります。残念ながら mmcx や Pentaconn ear はありませんので、どうしても final Eシリーズや Acoustune のイヤホンで使用したいとなると変換する必要があります。
DuskAg に採用されている線材は2種類あります。5N(99.999%以上)の純度を持つ純銀線と単結晶銅線(OCC)です。使用されている線材だけを見るとミックス線かと思うかもしれませんが、DuskAgは製品名にAgがついているように純銀線という扱いになっています。これはOCCをシールド層として使用する同軸構造を採用しているためです。

幅広く適合するCIEMタイプの2pin端子を採用

3.5mmの他に4.4mmもラインナップ

5000円を超える価格ということもあり、ケーブルスプリッターにもコストが掛かっています

銅線をシールド層として活用する構造

NICEHCK の代表的な製品の1つである LitzPS シリーズは、使用する全ての線材を純銀線としていました。Ag シリーズではホット側に純銀線を、コールド(3.5mmの場合はGND)側では銅線(OCC)を使用しています。また、従来のミックス線などとは違い、ホット側の純銀線の周りを絶縁体とコールド側の銅線で包むことで、コールド側の銅線を同軸ケーブルのようなシールド層として活用しています。DuskAg では純銀線に5N(99.999%以上)という高純度の純銀線を、銅線には信号伝達に優れる単結晶銅(OCC)を使用することで、より歪みのない信号伝達を可能としています。
このような構造を採用する理由としてコストダウンが挙げられることもありますが、5Nという高純度の純銀線を採用することで優れた信号伝達特性を確保しながら価格を抑え、コストと音質を両立させるためなのでしょう。 NICEHCK のラインナップで DuskAg 以外の同軸構造を採用した純銀ケーブルは RedAg や SnowAg があります。RedAg と SnowAg は4N純度の純銀線を使用しており、DuskAg よりも安価で販売されています。

NICEHCK DuskAg の装着感

先に書いたように DuskAg はシールド層を持つ同軸構造を採用しています。これにより絶縁体を必要とするためケーブル自体が太くなっています。また、RedAg では編組構造の被膜を採用していましたが、DuskAg の被膜は従来のNICEHCK製品よりも硬いものが採用されています。これは高純度の純銀線を採用することによる信号強度の増加に対応するためかもしれません。
DuskAg は比較的重くて硬いという特徴があるため、同価格帯のケーブルに比べて装着感が劣る傾向があります。2pin端子側には耳掛けのために熱収縮チューブでの曲げ処理が行われていますが、もともとケーブル自体の強度が高いこともあって装着感を悪化させることがあります。耳の形に合わないと感じたなら、このチューブをデザインナイフなどで切除することで装着感を向上させることができます。

上からNICEHCK DuskAg, NICEHCK RedAg, NICEHCK LitzPS, NOBUNAGA Labs entry IRIS

他のケーブルと比較してみると同軸構造によるケーブルの太さが一目瞭然です。特に同価格帯の国産ケーブル NOBUNAGA Labs entry IRIS との違いは目を引きます。
DuskAgは明らかに付けているなと感じさせますが、IRISは寝ホンでも邪魔にならない細さと軽さを持っています。

NICEHCK DuskAg の価格

2025年9月28日時点では、国内Amazonにて6,259円で販売されています。注文確定時に21%オフが適用されるキャンペーンが行われているため、実際には約4,945円で購入可能です。

Amazon | NICEHCK DuskAg (3.5mm 0.78 2Pin) | NICEHCK | リケーブル

レビューに関しては国内Amazonでの定価とされている6,259円を基準とします。

音質の評価条件について

エージング(慣らし)について

100時間以上のエージングを終わらせた状態の個体を使用しています。
エージングには手持ちのFLAC音源とSpotifyで作成した音質評価用プレイリストを使用しています。

評価で使用する言葉について

音質評価に使用する言葉は ITU-R から発行された Report ITU-R BS.2399-0 に準じた単語・表現を使用するようにしています。 Report ITU-R BS.2399-0 の言葉と必ずしも一致するとは限りませんが、言葉で伝えるという手段を選択している以上、わかりやすい表現を使用して齟齬なく伝えようとする努力を行っています。
ITU-R BS.2399-0 については以下のPDFにて詳細を閲覧可能です。

R-REP-BS.2399-2017-PDF-E.pdf
https://www.itu.int/dms_pub/itu-r/opb/rep/R-REP-BS.2399-2017-PDF-E.pdf

評価に使用する音源について

音質評価に使用する音源は、手持ちのCDから取り込んだFLAC音源とSpotifyで作成した音質評価用プレイリストです。Spotifyのプレイリストは公開していますので店頭での試聴の際などでも使用できます。

音質評価用プレイリスト内の楽曲については以下の記事で解説しています。
abusan3225.jp

また、Spotify で最大24bitのロスレス配信が始まったことに合わせて、24bit音源のみに限定したプレイリストも作成しました。

評価に使用する再生機器について

NICEHCK DuskAg のレビューでは以下の機器を使用しています。

  • 上流
    • バッファーアンプ
      • Umbrella Company HP-ADAPTER ※1
    • DAP
      • SONY NW-ZX707
      • HiBy R6 Pro Ⅱ
    • DACドングル
      • HiBy FC6
    • 据え置きDAC
      • SteelSeries GameDAC Gen2
    • ポータブルDACアンプ
      • ONKYO DAC-HA200
    • スマホ
      • LG V60 ThinQ 5G
  • 下流
    • イヤホン
      • Acoustune HS1697TI (2pin to Pentaconn ear 変換端子を使用)
      • THIEAUDIO Hype 2
      • Yanyin Moonlight
      • TKZK Ouranos
      • TKZK TK01
      • NICEHCK Himalaya
      • NICEHCK NX7 MK4
      • JIALAI Carat
      • TANGZU wan'er S.G

※1. バッファーアンプとは、機器間のインピーダンス差による音質変化を吸収するためのアンプです。
Umbrella Company HP-ADAPTER 借り物レビュー「リファレンスサウンドを実現するバッファーアンプ」 - Abusan’s Journey

客観的な評価をするように努めていますが、あくまでも私個人の経験を共有するものです。聴覚には個人差や好みによる違いがありますので、購入の際には可能な限り実際に試聴されることをおすすめします。

音質

オーディオケーブルにおける線材の追求は1980年代にまで遡ります。ケーブルで音が変わるという事自体が認知され始めた時代であり、当初は銅線が主流だったケーブルに銀やアルミニウムを採用した製品が増えていきました。
銀は銅と比較して若干抵抗が低く、高純度の純銀線は情報量の多さがメリットとして挙げられます。ただ、音楽信号を流すという視点で見ると帯域バランスが大きく異なるため、高音が強くなるハイ上がりな傾向が出ます。高純度の純銀ケーブルは銅線とは違う世界観を提示し、より個性的なサウンドを実現することができます。

純銀というイメージよりも大人しい傾向

DuskAg の周波数帯域バランスは情報量や周波数帯域バランスは純銀線に近いものを感じますが、純銀と呼ぶにはやや大人しい変化だと言えます。
高純度の純銀線は寒色系で伸びやかな高音が特徴的だと言われています。DuskAgにも情報量の多さやハイ上がりな傾向は感じられますが、純銀線のような強い特徴は感じられません。純粋な音質のアップグレードを目的とするのであれば良いケーブルですが、周波数帯域バランスに大きな変化が欲しいなど、リケーブルの目的が音質に個性を持たせるということなのであれば他の製品を選択すべきです。

面白さよりも質感で勝負するサウンド

DuskAgは純銀線というイメージで聞くと面白みに欠ける印象がありますが、6000円という価格に見合うだけの質の良さを感じさせ、純粋な音質のアップグレードとしては優れたケーブルです。
特に中音域やボーカルとの相性が良く、純銀線と銀メッキ線の間で良いとこ取りをするような優しく伸びる中高音が女性ボーカルを心地よく聞かせます。情報量の多さは厚みのあるサウンドに繋がり、ダイナミックレンジの広い現代の音楽にピッタリです。
中華ブランドのケーブルは様々な製品が毎月のように発売され、使用されている線材も多岐に渡ります。DuskAgはドライバーやチューニングにかけられるコストが少ない低価格帯のイヤホンと組み合わせるなら良い選択肢です。音質を純粋にアップグレードできるケーブルとして優れています。しかし、3万円クラスとなると役不足であることは否めません。5万円クラスでは明らかにケーブルの音質がドライバーに対して足りていない印象を受けます。そもそも定価が約6000円ですし、

空間表現は苦手

DuskAgの音質は確かに優れていますがネガティブな要素が無いというわけではありません。
情報量が多さは厚みのあるサウンドに繋がってはいますが、音の隙間や残響、エアの表現は希薄であり、リッチなサウンドとは言えません。残響やエアの表現が足りていないため空間表現は豊かではありませんし、音場は少し狭く感じます。空間表現の豊かさが優れているイヤホンとの相性は良いとは言えないでしょう。

組み合わせるイヤホンとの相性に注意

先に周波数帯域バランスの変化が少ないと書きましたが、組み合わせるイヤホンの特性との相性が出やすいケーブルです。DuskAgはホットとコールドで違う線材を使用しているため、通常のケーブルよりもドライバーの駆動力へ与える影響が大きく、予想外の変化が起きやすい印象があります。
ホットとコールドで違う線材を使用する構成は低音の歪みが増える傾向があり、より低価格帯の同軸純銀ケーブルであるRedAgでは顕著に影響が出ました。DuskAgではコールド側の線材にOCCを採用することで音質への影響を抑えていますが、サブベースの量感が過度に減少する場合があるなど、音質面での影響を完全に排除できているわけではありません。
複数のドライバーを採用するハイブリッド構成のイヤホンで顕著に影響が出ます。1DDなどの単純な構成であれば純銀線らしい量感と質の良さを感じさせる低音が楽しめますが、ハイブリッド構成のイヤホンと組み合わせる場合は注意が必要です。

同価格帯製品との比較

中華ブランドのケーブルは3000円前後のものが多く、それらはコストカットを感じさせる音質であることが多いのですが、6000円となると相応に力が入っていると感じさせます。
今回は同価格帯のケーブルとしてNOBUNAGA Labs entryから銀メッキ線のIRISと錫メッキのAURORAを用意しました。NOBUNAGA LabはWiseTechが2014年に立ち上げたブランドで、品質を重視した製品づくりは高い評価を受けています。製品としてはハイエンドケーブルが有名ですが、今回はDuskAgと同じく約6000円で販売されているNOBUNAGA Labs entryブランドのケーブルを選びました。

写真で比較

こちらがそれぞれNICEHCK DuskAg、NOBUNAGA Labs entry IRIS、NOBUNAGA Labs AURORAです。

こうして並べてみるとDuskAgの太さがよくわかります。同軸構造 + PVCによる皮膜により、2芯でありながら4芯よりも太くなっています。
IRIS, AURORAはLitzPSなどと同様の四つ編み構造に見えますが、実はツイストペアとした2芯を2対で更にツイストペアとする構造を採用しています。これは電気信号が通ることによって発生するノイズを打ち消す効果が生まれ、音質への影響を抑えることができると考えられます。

3.5mm端子です。特に違いは見られません。

2pin端子です。DuskAgはIRISやAURORAに対してピンが長くなっています。NICEHCKのケーブルはイヤホンに差し込む際に力を入れないと奥まで入らないことがあるのですが、2pinの受け側が割ピンであることを考えると腑に落ちます。NICEHCKのケーブルが差し込みづらい問題はYanyinやWizzerのイヤホンで顕著に感じます。受け側を壊してしまう可能性もあるため、これらのメーカーのイヤホンには使用しないほうが良いと考えています。

2pin端子を拡大してみました。ここからは100mmマクロレンズを使用して撮影しています。
ピン先の形状が少し違う他、表面にも違いが見られます。

上:NICEHCK DuskAg, 下:NOBUNAGA Labvs entry IRIS
2pin端子をX-T5のピクセルシフトマルチショット機能を使用して1億6千万画素相当で撮影。得られた画像データを中央でトリミングしました。
DuskAgのピンには製造時のものと見られる線状の溝が表面に出ていますが、IRISのピンには溝がありません。DuskAgは線接触に近く、IRISは面接触に近いと言えます。肉眼では見ることができないレベルの小さな違いではありますが、オーディオ信号は微細な要素でも影響を受けることを考えると無視はできないでしょう。

IRIS(4芯OFC線銀メッキ)

オーソドックスな4芯 + OFC + 銀メッキという構成のケーブルです。中華ブランドの太いケーブルを見慣れていると、製品の見た目からは6000円という価格が嘘のように感じます。
その音質は全てにおいてDuskAgの上を行くと言っても過言ではありません。NOBUNAGAブランドの製品と言ってもエントリーモデルだし、こんな細いケーブルではなあと思っていた自分を恥じています。
低価格銀メッキ線にありがちな高域のキツさや個性的すぎるバランスとは無縁です。扱いやすいバランスの良さに加え、残響やエアも十分に表現されています。DuskAgのような厚みのある音は出ませんが、扱いやすさと質の良さではIRISに軍配が上がるでしょう。

AURORA(4芯OFC線錫メッキ)

銅線にメッキ処理を施す最大の理由は腐食対策です。銀メッキで表皮効果が云々という理由もありますが、表皮効果は単に増やせばいいものではありませんし、しっかりとチューニングを行わなければバランスを崩してしまいます。
錫メッキは古くから電線のメッキ処理として使用されていました。Western ElectricのSPケーブルやBELDEN 8470など、リファレンスケーブルとして採用されたケーブルでも採用されています。銀メッキがスッキリとしたサウンドとすれば、錫メッキは正反対だと言えます。全体的に甘い描写になり、良く言えば優しくバランスの良い音、悪く言えばピントが合っていない面白みに欠ける音です。
AURORAの傾向も錫メッキらしさが強く出ています。柔らかい音像と中音を得意とした周波数帯域バランスが特徴としているケーブルです。銀メッキ線が流行っている今となっては逆に個性の強いサウンドかもしれません。音の分離が曖昧になりがちなため、2000年代以降のアニソンなど、国内の打ち込み系とは相性がよろしくありません。

DuskAgとは方向性が大きく違うため比較することは難しいのですが、AURORAはIRISと同様にエアや残響の表現が良く出ており、リッチで豊かなサウンドを得意としているため、意外と5万円クラスのイヤホンとも組み合わせやすい印象です。
1BA+1DDなどのハイブリッド構成の低価格イヤホンでBAの高音が強すぎると感じる場合など、少し音を柔らかくしたいという時にも使えます。例えばNICEHCK NX7 Mk4など、高音にキツさがあるようなイヤホンと組み合わせると良い塩梅になることがあります。

総評「音質をストレートにアップグレード」

「買う価値なし」「検討の余地あり」「購入候補に入る」「即買い」の4段階で評価します。

私の結論は 購入候補に入る となります。
NICEHCKの大ファンで、音質はともかくNICEHCKの新製品はとりあえず手に入れたいというのであれば「即買い」でしょう。しかし、単純に手持ちのイヤホンと組み合わせるアップグレードケーブルを探しているのであれば、購入候補に入れて考えましょう。

良い点

  • 癖がなく扱いやすい周波数帯域バランス
  • 情報量が多く厚みのあるサウンド
  • 全体的に粗のない質の良さを感じさせる音質
  • 女性ボーカルとの相性が良い
  • 1~3万円クラスの製品と組み合わせられるケーブル
  • 純粋な音質のアップグレード用途に適している

良くない点

  • 重めの装着感
  • 空間表現が乏しい
  • エアや残響が希薄
  • 音質の向上よりも変化を求める場合にはアンマッチ
  • イヤホン側の端子を壊す可能性がある

DuskAgは単純に音質だけをアップグレードしたい場合に使用しやすいケーブルです。中華ブランドのケーブルは個性一辺倒なところがありますが、DuskAgのサウンドは扱いやすく純粋な音質のアップグレードを可能にします。
ただ、国産の同価格帯ケーブルとの差は確かに存在し、予算内で少しでも音質を追求したいのならIRISやAURORAに軍配が上がるでしょう。IRISはエアや残響の表現が豊かで空間表現にも優れており、単純な音質差として優れています。AURORAは

中華ブランドのオーディオ製品に足りないものは僅かな違いを埋めていくことだと思っています。今回のレビューでも明らかになったように、2pin端子の表面や先端形状という一見して些細なことだと思われるような部分に違いがあります。そういった些細な部分を徹底して作り込むことが音質を更に向上させる一歩になるのではないでしょうか。線材が云々、振動板の材質が云々と宣伝する前に、愚直に微細なところを作り込んでいくことが大事なのではないでしょうか。様々なオーディオ製品をレビューさせていただき、レビュー外でも試聴させていただいておりますが、中華オーディオブランドが長く愛されるためにも、過剰な宣伝やセールではなく、真っ直ぐにオーディオへ向き合うことが大事なのではないでしょうか。

DuskAgは福袋に入っていたこともあり、セールなどの状況によっては2000円代で手に入れることも可能なようです。今回のレビューではAmazonでの通常販売価格と思われる6,259円を基準としていますので、大幅な値引きが行われた場合には他社製品との評価が逆転するかもしれません。
個人的な好みですが、NICEHCK(に限らず中華ブランド全般)の過剰なセールには辟易しています。単純に製品の価値が不明瞭になってしまいますし、業界としても市場としても健全とは言い難いでしょう。何とは言いませんが、1円でもお金を払いたくない製品を買う際には過剰なセールを歓迎することもありますが、普通にレビューを行う場合は、これからもセールを考慮しない価格を基準とします。