Abusan’s Journey

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初めてのフロムゲー(ソウルシリーズ)がエルデンリングだという人に知ってほしい基礎知識

おはようございます。エルデンリングをがっつり楽しんでいるため寝不足なあぶさんです。
今回はレビューではありません。先日発売されたフロムソフトウェアの最新作「エルデンリング」についての記事となります。

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フロムゲーとは

フロムゲーとは、フロムソフトウェアというゲーム会社が開発したゲームを総称するジャンル名のようなものです。
フロムソフトウェアは様々なゲームを開発してきたゲーム会社で、アーマードコアシリーズなどは名前を聞いたことがある人も多いでしょう。特にその名前を広く知らしめたのは13年前の2009年2月5日に発売された「デモンズソウル」だと思います。

フロムソフトウェアのゲーム(特にデモンズソウル以降)は主に下記のような特徴を持っています。

  • 他の一般的なゲームと比べて難易度が高く感じる
  • 最小限の操作で高いアクション性を実現している(特にデモンズソウル以降)
  • ゲーム内のステータスよりもプレイヤースキルを重視したゲームデザイン
  • 多くを説明しない考察の余地を残したストーリーテリング

この特徴はデモンズソウルから連なるソウルシリーズにおいて顕著で、プレイヤー自身のスキルが上達することによって攻略の道筋が開いていくというスタイルは大きな達成感を得られます。
その反面、未経験者や初心者に対して不親切であったりするところから人を選ぶゲームとも言われます。実際、ブラッドボーンは最初のボスの突破率が50%を切っていることでも有名です。これはフロムゲーを楽しむためにはる程度のソウルシリーズ基礎知識を知っている必要があり、それを知らないとただの理不尽な高難易度ゲームだと感じるからではないかと私は思っています。なぜならデモンズソウルを始めた当初の私がそうだったからです。
今回は初めてのフロムゲー(ソウルシリーズ)がエルデンリングだという人のために、エルデンリングを楽しんでもらうためにも暗黙の了解となっている攻略の基礎を書いていきます。

エルデンリング攻略基礎知識

私のプレイ環境はPC版でXboxコントローラーを使っていますが、記事中のボタン操作の記述は特に断りが無い場合を除いてPS5のコントローラーに準拠させています。PC版でXboxコントローラーを使っている場合などは適宜読み替えてください。

その1:最初のボスは勝てなくて当然

例外はあるのですが、エルデンリングで初めて出会うボス「接ぎ木の貴公子」はいわゆる負けイベとなっているので勝てなくて当然です。ソウルシリーズではストーリーの進行度からは大きく外れた難易度のボスが配置されることがあります。特にエルデンリングはチュートリアルボスとなる「接ぎ木の貴公子」加えて、リムグレイヴにたどり着いてすぐに「ツリーガード」が配置されているため、戸惑った人も多いのではないでしょうか。
ツリーガードを倒す必要は全くありません。フィールドを少し迂回して進めば大丈夫です。ここで瞬殺されてしまったからと言ってその先の攻略が全くできないというわけではありません。私も瞬殺されました。

その2:メッセージを読もう(オンライン限定)

オンラインでプレイしているのなら地面に白い文字が書かれていると思います。それは他のプレイヤーが残したメッセージです。メッセージはその先に敵がいることを教えてくれたり、どのような戦術を使えば攻略が楽になるかを教えてくれる良き友です。
中には嘘が書いてあるメッセージもあります(崖っぷちにある飛び降りることを推奨するメッセージは99%嘘)。その場合はメッセージの評価数が手掛かりになります。近くに「その先、嘘つきがいるぞ」などのメッセージが書かれていることが多く、嘘メッセージを見分ける手掛かりとなります。

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典型的な嘘メッセージ

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嘘つきがあるというメッセージは嘘メッセージを判断する手掛かりになります

メッセージが役に立ったら評価しておきましょう。評価されたメッセージを書いたプレイヤーはHPが回復する効果を得られます。少しゲームに慣れてきたら積極的にメッセージを書いておくとピンチの時にHPが回復してくれるかもしれません。

その3:1対多の戦闘は極力避け、誘き出しや隠密を活用する

リムグレイヴの地にたどり着いて冒険を始めるとボスではない敵に遭遇することがあると思います。いわゆる雑魚敵です。敵だと思われるなんなりを見つけたら周囲を警戒して他の敵がいないかどうかを注意深く観察しましょう。敵を見つけるにはR3で使用できるターゲット固定操作が便利です。

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茂みに隠れていて見えにくい敵もターゲット固定で見つけることができます

たいていの敵は複数人で配置されています。ソウルシリーズでは一度に複数の敵と戦闘することは死を意味します。攻撃範囲が比較的広い武器で冷静に対処すれば切り抜けられますが、たいていは攻撃モーションが敵の攻撃でキャンセルされ、さらに別の敵の攻撃で回避もままならず死を迎えることとなります。
エルデンリングは敵の視界がかなり狭く設定されているため1人だけを誘き出すことが容易になりました。ステルスゲーという触れ込みだったSEKIROよりも発見された敵の視界から逃れて隠れることも容易になっているため、わざと発見されて隠れる→引き返す敵を後ろから攻撃という手段を取りやすくなっています。基本は1対多の戦闘を避ける個別撃破を優先しましょう。

もし複数の敵に見つかって対処できないとなったら一目散に逃げましょう。敵の視界はこちらを発見している状態でもかなり狭く設定されています。〇ボタンを押し続ければ走ることができます。ターゲット固定を解除するのを忘れずに。
エルデンリングは敵に見つかっている状態でも祝福で休憩が可能です。祝福までたどり着いてボタンさえ押してしまえばこっちのものです。敵は全て元の位置に戻り、ほっと一息つくことができます。

その4:バックスタブ(致命の一撃)やガードカウンターを活用する

エルデンリングにはR1で出せる通常攻撃やR2で出せる強攻撃のほかに致命の一撃やガードカウンターという攻撃方法が用意されています。
致命の一撃は2種類あり、敵の背後から通常攻撃を行うことで発動するバックスタブ、敵の攻撃を盾で弾くと発動するパリィがあります。パリィは戦技としてパリィが設定されている盾でしか行えませんし、タイミングに慣れが必要です。最初のうちはバックスタブを優先して使いましょう。バックスタブは誘き出した敵がこちらを見失い引き返す時に非常に有効です。
ガードカウンターは敵の攻撃を盾で塞いだ直後にR2ボタンでの強攻撃で発動します。ガードカウンターを敵にヒットさせると敵を大きく怯ませることができます。さらに一部の敵はパリィを決めたときのようにダウン状態となり通常攻撃による致命の一撃が可能になります。盾で防ぎながら攻撃に繋げられるため積極的に活用していきたいスキルです。

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ガードカウンターから致命の一撃を決めることができます

その5:ローリングでの回避には無敵時間がある

ソウルシリーズの大きな特徴として回避行動に無敵時間が設定されているというものがあります。無敵時間中はほぼ全ての攻撃を無視することが可能ですが、無敵時間が終わると攻撃を受けてしまいますし、どこからどこまでが無敵時間なのかは一切表示されません。
この無敵時間を利用した戦術として回り込みがあります。敵の攻撃を回避する際、攻撃範囲から出るように後ろへローリングするのではなく、あえて敵に近づくようにローリングをすることで敵の攻撃を無敵時間によって無効化しつつ敵の背後に回り込む戦術です。攻撃後の隙だらけな背後からバックスタブを取ることで優位に立つことができます。

敵によっては大剣を大きく左右に振るなど、範囲が非常に広い攻撃を行う場合があります。攻撃範囲から出ようと大剣が進む方向と同じ方向にローリングすると、大剣を振る範囲が予想以上に広い場合は攻撃範囲から出ることができずに当たってしまう事故が発生します。これを防ぐためにも無敵時間を活用し、あえて大剣に向かうようにローリングすることで事故を防ぐことができます。
もちろん敵の攻撃範囲から離れることも時として重要です。例えば回復したいときなどは敵から離れて行うほうがいいでしょう。
エルデンリングのローリングは過去作で最も長い無敵時間が確保されています。積極的に無敵時間を活用するように回避していきましょう。

ローリングの速度や無敵時間はステータスの影響を受けます。具体的には持久力によって決定される最大装備重量と、現在装着している装備によって決定される装備重量の割合でローリングが3段階の状態に変化します。ローリングの状態は装備画面で確認可能です。

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装備画面右下、装備重量欄の表示でローリングの状態を確認できます

軽量→中量→重量の順でローリング速度が低下し無敵時間が短くなります。特に重量ローリング(重量ロリとも)はそのモーションからドッスンと呼ばれ大きなペナルティとなります。可能な限り中量ローリングになるように装備を調整したり持久力を上げておきましょう。

その6:素性とステ振りは生命力・持久力・筋力・技量を重視しよう

エルデンリングは素性の選択によって基礎ステータスが決まり、そのあとは1レベルアップごとにいずれかの基礎ステータスを1上昇させることができます。それぞれのステータスには意味があるため、闇雲に上げてしまうと難易度に影響を及ぼすことがあります。
初心者なら生命力・持久力・筋力・技量を重視して素性を選んだりステ振りを行うと良いでしょう。

素性

素性は放浪騎士、勇者、侍がおすすめです。初期の見た目にこだわらないなら放浪騎士を強くおすすめします。
これらの素性をおすすめする理由は基礎ステータス以外にも右手武器を主体として戦えることが挙げられます。祈祷と魔術は非常に強力ですが、FPを消費するためFPの回復に聖杯瓶を割り振らなければいけなくなります。右手武器を主体としても戦技でFPは消費しますが、多用しないと戦えないということはなく聖杯瓶をHPの回復に全て割り振ることができます。

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祝福→聖杯瓶から振り分けが可能。FPを使用しないならHPに全て振り分けておこう

放浪騎士

物理カット100%の盾を持っているため敵の攻撃を盾で受けた際にダメージを受けません。ガードカウンターを有効活用するなら持って来いの装備を初期から持っていることになります。
ステータスも補正が効きやすい筋力技術の両方を高くした通称上質ビルド向けとなっています。生命力が高いためHPが最初から多いのもポイントです。

勇者

筋力が高いため脳筋プレイに向いています。火力の高い大きな武器を振り回して戦いたいなら勇者がおすすめです。
筋力以外では放浪騎士に準ずる高い生命力、僅かながら高い持久力が魅力です。勇者の名に恥じない

勇者とは違い技量向けのステータスとなっています。生命力は勇者より低くなりますが持久力は勇者よりも高くなっています。
初期装備として弓を持っています。複数の敵から1人だけを誘き出すときなどに活躍してくれる装備です。戦闘でも遠距離から一方的に攻撃できるアドバンテージは非常に強力です。

ステ振り

まずは20を目安に生命力を上げていきましょう。生命力はHPの増加に直結し、HPを上げることは一撃死を回避する最も有効な手段です。HPゲージが長くなればそれだけで心に余裕も生まれます。
持久力はスタミナ管理に不安があるなら少し上げておきましょう。大剣やハルバードなどスタミナ消費が激しい武器を使う、重たい盾や防具を装備するなら優先度は高くなります。装備重量が増えて重量ローリングになるとローリングの速度と回避時間に影響を及ぼします。
筋力・技量は使いたい武器の補正値に合わせてあげていくとダメージを伸ばしやすくなります。

その7:死はペナルティではない

ソウルシリーズでは死ぬことはペナルティではありません。ルーンをその場に落としてしまいますが、その場に残るため拾いに行くことができます。拾う前に死んでしまった場合はルーンが消失してしまいますが、ルーンは何度でも稼ぐことができる物なので実はロストしてもさして重要ではありません。
逆に言えばルーン以外のものは一切失いません。身に着けたプレイヤースキルやレベルアップによって得たステータス、武器の強化、収集したアイテムなどは失いません。実際のところエルデンリングはソウルシリーズのなかでも死へのペナルティが非常に少ないゲームなんです。
ゲーム中に死んでしまうことで心が折れそうになるかもしれませんが、一つ一つの死を無駄にしないことでクリアに近づくことができるのがソウルシリーズでありフロムゲーです。なぜ死んだのかを冷静に考えて攻略の糸口を見つけていき見事にボスを倒した時の達成感は、あなたをフロムゲーの虜にするでしょう。
もちろん、死にすぎて心が折れてしまうこともあります。その時はボス戦の攻略情報などをインターネットで探してみたり、上手い人の実況動画などを参考にしてみるのも一つの攻略法だと思います。

その8:慌てずにスタミナと一撃を大事にする

ソウルシリーズの戦闘は「モーションを読む → 回避する → 攻撃する」の繰り返しです。敵の攻撃は適切に回避し、敵の隙をついて攻撃します。その繰り返しでダメージを与えていくことが基本パターンです。慌ててしまうと敵のペースに飲まれてしまい基本パターンに持ち込めません。敵のペースから抜け出せないとあっという間にHPが0になります。
慌てるとろくなことがありません。必要以上にローリングをしてしまう、回復を無駄に使ってしまう、当たらない攻撃をしてしまって隙を晒してしまうなどなど本当にろくなことがありません。逆にスタミナ管理をしっかりしていれば心に余裕が生まれます。例えHPが残り1であっても慌てずに冷静に対処することで未来は見えます。

初心者がやりがちな行動として多くのダメージを与えたいがために連続攻撃を多用することでしょう。確かにボスを倒すにはダメージを与えなければいけませんが、連続攻撃はスタミナを多く消費してしまい大きな隙を晒すことにもなります。敵の連続攻撃を回避しようとしたら1回分しかスタミナが残っていなければ2撃目を回避するのは絶望的になります。特にボス戦では連続攻撃を受けることが増えます。難易度の高いボスになるほど連続攻撃の回数も増えていき、一度食らってしまうとその後の攻撃も食らってしまうパターンが増えていきます。スタミナ管理ができていないと咄嗟に回避ができないなど不測の事態が起きやすくなり、敵の攻撃を食らいやすくなります。思うように操作できない状況に加えてみるみるうちに減っていくHPは心の余裕を奪っていきます。

ボス戦で大事なことはスタミナ管理と一撃を大事にすることです。ソウルシリーズには極一部の例外を除いて一撃必殺という概念はありません。致命の一撃であっても通常攻撃のバリエーションにしかなりません。高難易度のボス戦になると致命の一撃を入れられないことも多々あります。
敵を倒すにはまず死なないことが重要です。連続攻撃を5回当てても回避できなければ死にます。やられる前にやるというのは時として有効ですが、初心者は時間がかかっても一撃を大事にして少しずつダメージを与えていくほうが良い結果を得られやすいでしょう。そしてプレイヤースキルの上達と共に攻撃できるタイミングの把握が正確になり、より多くのダメージを短時間で与えられるようになります。

その9:レベル上げや強い武器も重要

ソウルシリーズはプレイヤースキルを重視したゲームデザインが特徴ですがレベル上げを否定しているわけではありません。
レベル上げに必要なルーンは時間をかければいくらでも稼ぐことができるため、序盤で大きくレベルを上げることも可能です。ステ振りの方向性は先に書いた通りです。プレイヤースキルも重要ですが、基礎ステータスは裏切りません。
広大なフィールドを冒険して敵を倒すと武器をドロップすることもあります。初期武器よりも優秀な武器が多数あり、攻略の助けになってくれるでしょう。レベル上げと合わせればさらに強化されます。

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序盤の敵からドロップした君主軍の直剣と真鍮の盾。君主軍の直剣は致命の攻撃力が高く、真鍮の盾はガード能力が高い

その10:褪せ人は一人じゃない

エルデンリングはオンラインゲームです。先に書いたメッセージ機能のほかに協力・敵対プレイが可能です。
一人で攻略しなければいけないルールはありません。多くの仲間があなたを助けてくれるでしょう。

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かくいう私も友人とのマルチプレイが主な遊び方になっています

最後に

エルデンリングについて初心者が知っておいたほうがよいと思う知識について書いてみました。
正直なところ、私もそれほどゲームが上手なわけではありません。良いように言って中の中くらいでしょう。過去のソウルシリーズでは何度も心が折れそうになりました。ただ、ここに書いた基本的な知識を頭の片隅においておけば私でもクリア可能なのがソウルシリーズです。
エルデンリングは過去のソウルシリーズよりもいろんな面で難易度が優しくなるような調整がされていますが、やはり暗黙の了解を全ては説明してくれないため初心者が躓くだろうなという部分も多々あります。この記事を書いたことで一人でも多くの褪せ人がエルデの王になることができたなら幸いです。

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疲れたときは美しい景色を見て休むのも一つの楽しみ方