※2022年5月18日 追記
Armoury Crateのキャッシュとストレージを削除すると症状が改善する場合があります。
この方法は設定したプロファイルが全て消えますので、行う前にスクリーンショットなどで設定を記録しておくことをおすすめします。
やり方
設定 -> アプリと通知 -> 〇〇個のアプリを全て表示 -> Armoury Crate -> ストレージとキャッシュ -> キャッシュを削除とストレージを削除をタップ
追記終わり
ミリシタやらアズールレーンやらで日々フル稼働しているROG Phone 5にAndroid 12アップデートが来ました。
Androidのアップデートというものは、特にメジャーアップデートの初期バージョンをインストールするときには人柱としての覚悟と誇りを胸に刻んでから行うものです。
ミリシタの周年イベントまで2ヶ月、担当のイベントまで数時間に迫っているところでやるもんじゃないのですが、僕は人柱としての誇りが勝ってしまったためROG Phone 5をAndroid 12にアップデートしました。
立ち込める暗雲
ROG Phone 5をAndroid12にアップデートすると性能が少し向上するという噂があったため、アップデート前に3DMarkのベンチマークを行っておきました。
ROG Phone 5にはアプリごとに発熱やバッテリーを犠牲にして性能をどこまで引き上げるかを設定することができます。
ゲームチューニングとハードチューニングがあり、前者では大まかな設定をLvという単位で選択しますが、後者では複数の項目で細かい設定が可能です。
僕はできる限り性能を引き出したいタイプなので、ゲームチューニングのLv2に設定していました。
Android 12でも同じ設定でベンチマークを回しました。どれくらい性能が上がるんだろうかと楽しみに待っていたのですが、表示された結果がこちらです。
性能が下がっていました……
本体を再起動してみると、さらに下がりました……
原因究明
さすがに何かがおかしいのではと思っていろいろ試してみました。
アップデート直後なので温度が高くなっていたのではと推測し、時間を置いて冷やしてから再度計測したところ最大で5000弱くらいのスコアが出るようになりました。
それでもアップデート前の6000弱には到底及びません。ベンチマークだけなのかと思いミリシタをプレイしてみましたが、明らかに12へアップデートする前よりも処理落ちが目立つようになっていました。
Armoury Crateのパフォーマンス設定をいろいろ変えてみたところ、一部の設定を選択した際にXモードが適用されていない不具合があるのではという結論に達しました。
ROG Phone 5には温度や電力消費の制限を引き上げることで性能を引き出すことができるXモードというモードがあります。これにより一般的なハイエンドスマートフォンよりも高い性能を長時間キープさせることが可能です。
Xモードの設定はAndroidの設定アプリから行うため、ゲームをするしないに関わらず設定することが可能です。Xモードを設定するとステータスバーにXのアイコンが表示されます。
ROG Phone 5がAndroid 12で性能が低下してしまう問題は、Armoury Crateからゲームチューニングやハードチューニングを選択するとXモードが適用されているようで適用されなくなるためだと思われます。
Armoury Crateのパフォーマンス設定には「システム設定を利用」という選択肢があり、これを選択することでXモードが有効のままになり、Android 11と変わらず性能を引き出せるようになります。
ndroid 11で計測した結果と、Android 12で「システム設定を利用」「ゲームチューニングLv2」「ハードチューニング設定高」を切り替えて計測した結果です。
Android 12ではシステム設定を利用を選択した場合のみAndroid 11と同じスコアが出ています。
ROG Phone 5をAndroid 12にアップデートする場合は、Armoury Crateのパフォーマンス設定を「システム設定を利用」にしておきましょう。
この不具合についてはASUSに報告済みですので、なにか続報があれば記事化しようと思います。