Abusan’s Journey

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THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 4 10 如月千早 感想

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発売から既に約1ヵ月半立って感想を書くのは遅いと思われるかもしれませんが、実は千早MA4を初めて聴いたのは8月7日の夜でした。実は約1ヵ月半の間、THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 4 10 如月千早を封印していました。
アイドルマスターというコンテンツと、如月千早というアイドルへの向き合い方が

予約していましたので発売日に入手したのはもちろんでしたが、初めて発売日に購入した千早のMASTER ARTISTということもあり私にとってMA4は非常に特別なものです。そんな時に765PRO ALLSTARS Birthday記念グッズ BCPLAY 如月千早モデルがちょうど近い時期に届くということになり、それなら千早のMASTER ARTISTに向き合うためにも特別な環境で聞きたいということで約1ヵ月の間封印していました。

音楽を聴く環境の変化

アイマス平沢進のCDをよく購入していますが、CDという媒体で再生したことはここ10年で一切ありません。それほどCDというものに対する認識が私の中でも世間一般的にも変わっているんじゃないかと思います。私もCDを取り込んでPCやDAPで聞いています。BCPLAYはワイヤレス対応のCDプレーヤーであり、私の音楽の聴き方からすると実用的ではありません。

アイドルマスターはデジタル配信が主流となりつつある現代で、ダウンロード販売などは行っていますがあくまでもアイドルとしてのCDを出すということにこだわり続けていると思っています。アイドルマスターにとってCDという媒体は特別なものであり、今回のBirthdayグッズとして如月千早にCDプレーヤーが選ばれたのもそういうことなんでしょう。
BCPLAYは敢えてCDプレーヤーとすることでCDを聞くという情緒的な部分が大事にされている製品です。そして今回入手したのはより特別な如月千早モデルです。このBCPLAY 如月千早モデルで千早MA4を聞くこと、そして敢えてCDという媒体を利用して聞くことは、私が如月千早というアイドルにより向き合うことができるんじゃないか、MA4を聞く時間をより特別なものとできるのではないかと思い、約1ヵ月半を待つことにしました。
BCPLAYが届くその日まで、THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 4 10 如月千早はディスプレイの上、常に見える位置にありました。

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そして8月7日、765PRO ALLSTARS Birthday記念グッズ BCPLAY 如月千早モデルが届きました。

THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 4 10 如月千早 感想

Coming Smile

最初に世に出たのはニコニコ生放送のMORだったかと思います。765ASの千早ソロ曲としては蒼い鳥や細氷などと比べて明るい印象だったので「ミリオンの千早」というコメントが多かったのですが、実際にMA4を聞いてみると曲に続くトークも含めてComing SmileだけじゃなくMA4の千早、つまりスタマス時空の千早を「ミリオンの千早」と形容するのは違うと確信しました。
確かに曲調としては従来の千早ソロと比べると明るく優しい印象を受けます。しかしフル尺を聞いて歌詞を追っていくと、明るいや優しいというのとは違うのではないかと思います。

「ミリオンの千早」を一言で表すならJust be myself!!を歌えるようになった千早です。グリー版ミリオンライブの曲名カード「Just be myself!! 如月千早」のセリフや、ミリシタのSFYガシャで実装された同名カード「Just be myself!! 如月 千早」のセリフから、ミリオンライブ時空での如月千早はどんなアイドルになったのかがわかります。

グリー版ミリオンライブ 「Just be myself!! 如月千早

millionlive.info

この歌を歌えるほどに、私は変わったのだと思います。…アイドルになって、よかった。聴いてください…これが、今の私です!

ミリシタ 「Just be myself!! 如月 千早」

imas.gamedbs.jp

覚醒前

ありがとう。バトンは確かに受け取ったわ。大丈夫、もう迷わない。ここには、一緒に先に進んでいける仲間達がいる。だけど覚えていて。私が歩み出せるのは、そこに『あなた』がいてくれたから。

覚醒後

ここまでたどってきた軌跡は、ただの影や傷跡なんかじゃなくて。もっとずっと彼方への、輝きへと続く道。だから……私は、どこまでも歌を、響き渡らせたい。私が、なりたい私になるために。

ミリオンライブの千早初ソロ曲はSnow Whiteです。曲名の通り雪が舞う冬の季節がテーマの曲ですが千早の表現力によって雪が舞う冬がしっかりと表現されている曲です。季節感の描写だけでなく、大切な人との邂逅から悲しみを乗り越え明日へ向かって歩んでいくという、今までの千早とはまた違う千早が表現されています。蒼い鳥のようなバラードでありながら悲壮感は感じさせない曲調と歌声は、初のソロとしてミリオン千早の方向性を示したと言えるでしょう。

www.youtube.com

この曲があって、そこからアライブファクター → Just be myself!!と繋がっていくんですよね。ミリオンライブ時空の如月千早は過去を乗り越え仲間と共に明日へ歩んでいく千早です。しかし過去を捨てたわけではなく、ミリシタのSSRカード「Just be myself!! 如月 千早」にあるように過去があるからこそ歩みだせるというのがミリオン千早の想いなのでしょう。
ミリシタの劇場ふれあいセリフではシアターという居場所を見つけ、仲間を意識している様子がわかります。

この劇場は、私にとって、大切なホーム……。そう思えるようになったのは、みんなと…。○○Pのおかげです。

ミリオンライブの話が長くなりましたが、MA4の話に戻します。Coming Smileは確かに明るい曲調で今までの765時空の千早としては新しいタイプの曲ですが、ミリオンライブの千早とはまた違う千早だと私は思いますし、Coming Smileは今までの千早曲にはなかった新しい曲だと思えます。
曲名にもある通り笑顔をテーマとした明るい曲ですが、明るいというだけでない他の何かを描いているような気がします。基本的にComing Smileの歌詞は笑顔が周りを自分を明るくしていくといった内容です。微笑みで絶望を消し心の影を光にしていく、世界に笑いかけて神様もつられて笑うなどは自身の内面のことを言っているのかなと思います。
それとは違い、自身以外の他者のことで笑顔を歌っている部分もあります。すれ違った子供と目と目を合わせてニッコリしたら分かちあえた、喧嘩のあとに先に笑う、笑顔で話すと笑顔で返るなど、他者との出会いと交流を感じさせる歌詞です。そしてこの他者についてはスタマスで共に活動する765ASのメンバー、ミリオンライブの後輩、他の事務所のアイドル達、つまり仲間のことが表現されているのだと思いますが、すれ違った子供など特定しない誰かを指すようなものもあり、他者の関わりを変えていく(いった)きっかけとして笑顔というものがあるとも取れます。
そして一番重要だと思うのはあえて対象を明確にしている部分があるところです。

君がおどけてくれたエピソード

君もきっと私のスマイル 可愛いと思ってくれますように

For you ねえずっと ここで会えた かけがえない君に

すれ違った子供もそうやんけと言われればそんな気もしますがそれは置いておいて、Coming Smileの歌詞の中で「君」というのは敢えて対象を指定している部分だと思います。
「君」が指すのがプロデューサーなのか全く違う誰かなのかはわかりませんが、この部分だけだとラブソングのようにも思えます。

トーク1

Coming Smileを歌う千早を理解するのに一番役立つのがこのトーク1です。
私の歌を聞いてくれる人たちは私の歌への想いも聞きたいと思ってくれていると、成長を感じる発言をしています。前後の内容からMA4千早が新人の頃はトークは不要だと思っていたんでしょう。そして今回のトークでは素直な自分の気持ちを語っていくと言っています。

歌っていると自然と表情が柔らかくなる曲
デモを聞いた時驚いた
笑顔をテーマにした楽曲を自分のソロ曲として歌うとは想像していなかった
真摯に取り組むために歌詞の意味を考え気持ちを作ろうとしたけれど、不思議と頭で考えるよりも先に声が出る
自分自身の感情そのままで歌うほうがいいような気がした
不思議なめぐりあわせの曲だと感じている
この笑顔の歌、私に似合っていましたか?

MA4の千早がどういう人なのかがわかってきます。Coming Smileという歌に出会って何かを感じ、千早の中で何かが変わろうとしている、成長しようとしているのを感じさせます。歌のために成長してきた千早とは対照的に歌が千早を成長させると言いますか、歌と共に歩んでいくような、そんな印象を受けます。
千早自身が不思議なめぐりあわせと感じているように、千早にとってComing Smileとの出会いはアイドル活動だけでなく千早自身において転機になるでしょう。

歌う人

ここからカバー曲が2曲続きます。まずは歌う人。
なんだかComing Smileと繋がっていそうな印象があり、この曲が選ばれた理由がわかる気がします。Coming Smileと出会う前の千早を感じさせるようです。

ハロー

こちらもComing Smileと繋がっている印象を受けますね。カバー曲はプロデューサーたちのリクエストから決められましたが、歌う人といいハローといい絶妙な選曲が素晴らしいです。
MA4の千早が昔の千早へ送っているような曲とも捉えることができますね。

トーク2

カバー曲への素直な気持ちが聞けるかもと思いましたが、ここは他のMA4と同じく「マジでだいたい1ミニッツトーク」です。
千早はSNSに投稿する写真を亜美のスマホで撮った話です。亜美真美が写真を加工したのですが、それを見て千早が笑い転げるという話。笑いすぎてトークが続けられなくなるところなど、やっぱり千早だなあとしみじみ思います。

マジで…!? (M@STER VERSION) (如月千早ソロ・リミックス)

ここから共通の曲です。
千早らしい歌い方ながら曲に合わせた歌い方も聞こえます。でもサビは思いっきり千早ですね。MEGARE!と似たものを感じます。

トーク3

「変わるNew me、変わらないNew me」のコーナーです。変わったこと変わらないことを話すコーナーですが、千早は「歌」を選びました。
変わったのは歌う場所が増えたこと。シアターという自分たち専用のステージが用意されたこと、多様なジャンルの曲に挑戦できる機会が増えたことを挙げています。シアター以外にも様々な他のアイドルと同じ舞台に立つことが増えてきたことについての言及もあり、他の事務所のアイドルと共演したことで違う世界に出会えたとも千早は言っています。これはMA4がスタマス時空のCDであることを前提としたものですね。
変わらないことは歌にかける思い。歌うためにアイドルを続けていることに変わりはない。私が私であるために歌い続けていきたいという気持ちは変わらないと言及しています。歌えるならどんな衣装でも着るとも言っていてくちばしやスモッグを挙げていますがすぐに冗談だとも言っています。あくまでも覚悟の話なのでしょう。
そして内面の話になります。昔と比べて内面が変わっていることを自覚している千早。内面が変わったことにより歌の表現も変わっていて、これからもその変化と共に歩んでいくと言っています。

New Me, Continued (如月千早ソロ・リミックス)

こちらも共通曲です。
新しく変わっていくことをテーマにしています。MA4のテーマ曲ということなんでしょう。

トーク4

エンディングトークです。歌についての話ができたのでいつもより饒舌だったようです。

Coming Smile (オリジナル・カラオケ)

Coming Smileのインスト版。晴れ渡る青空を思わせるような出だしで、爽やかなそよ風のようなメロディです。

連続ラジオ小説『765色のストーリー 〜第十話「小さく、かけがえのないもの」〜』

MA4の企画の一つです。千早らしい優しい声による語りがとても心地よいです。女の子の夢を語るのですが、千早らしく歌しか思いつかなかったと言っています。

総評

新ソロ曲が明るい曲調なのでミリオン千早と思われがちですが、MA4の千早はスタマス時空の千早です。ミリオンとも他のアイマスとも違う新たな千早をスタマスでは見せてくれるのだろうと期待させてくれました。
スタマスでは他の事務所のアイドルと共に活動することになりますから、MA4のトークでもあったように様々な人や歌との出会いがどのような影響を千早に与えるのか、それによってスタマスで千早がどのような成長を見せてくれるのかとても楽しみです。
以上、THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 4 10 如月千早の感想でした。

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MA4を聞くために使ったBCPLAY 如月千早モデル