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KBEAR Flash レビュー「独特なバランスを持ちながら消化不良なサウンド」

おはこんばんちは、あぶさんです。
当ブログとしては非常に珍しく1ヶ月の間に4件目の記事を書いています。DB2の提供を機に低価格イヤホンを買い漁って聞いておこうと思い立ったのが発端なのですが、音の方向性に違いはあれど30ドル以下の価格帯も技術の向上が目覚ましいなと思う次第です。
今回はKBEARブランドの最新低価格イヤホン「Flash」をレビューします。前回レビューしたStormの上位または後継の位置づけで、同様のPU+PEEK複合振動板にBAドライバーを追加したハイブリッドの実力を聞いていきましょう。

外観・特徴

KBEAR FlashはStormと全く同じパッケージに入っています。本当に瓜二つと言っていいほどに同じサイズで、KBEARの低価格イヤホンでよく使われているパッケージです。KBEARは自社で工場を持っておらず、いくつかの工場ごとに自社の開発ラインも分けられているようです。パッケージや本体の作りなどからどのラインなのかはある程度推測ができ、FlashはStormと同様のパッケージであることからも同じ工場での生産が行われているようです。
最近は30ドル以下の低価格帯でも美麗なイラストを描いたパッケージの採用や、上位機種と同等のサイズと構造を持っているなど価格の枠を超えたパッケージが増えています。KBEARでもLarkやRobinなどの鳥シリーズでは低価格ながら豪華なパッケージや付属品がありました。鳥シリーズの中で例外なのは朱雀で、StormやFlashと同じ構造のパッケージが採用されています。KS1やKS2も同様の構造をしているため、これらは同じ工場および開発ラインのものかもしれませんね。

全てプラスチックで作られていたStormとは違ってFlashは金属製のフェイスプレートを採用しています。5軸CNCを使用したアルミ製でKBEARとFlashのロゴが入っています。
非常に軽く安っぽさが否めなかったStormに対して上質さを感じさせるクオリティがあり、見た目の満足度は価格差を超えるものがあります。

一見すると金属製のフェイスプレート以外はStormと共通かと思ってしまうほど似ているのですが、注意深く観察してみるとノズル周りの角度やサイズが僅かに違うことがわかります。
どうやらBAドライバーをノズルに入れる構造を実現するためにノズル周辺に手を入れたようです。

ドライバー構成はStormでも採用されたPU+PEEK複合振動板を採用するダイナミックドライバーと、ノズルに配置されたBAドライバーのハイブリッドです。
ダイナミックドライバーはStormと同じものではなく改良が施されたバージョンです。BAドライバーはメーカー名や型番は公開されていませんがKBEARによるカスタム品だと宣伝されています。
青龍やStormで実績のあるKBEARのPU+PEEK複合振動板ですが、低価格化を実現したStormから更に改良が加えられたということで期待が高まります。

Wooeasy Earphones Storeの商品紹介画像より引用
なぜ2本あるのかという疑問が浮かぶかと思います。これは左右の差を表したもののようです。個体差と呼ぶにはちょっと左右の差が大きいような気がしますが……

周波数特性グラフを見てみると今までの流行とは大きな違いを感じさせる線が引かれています。
多くのイヤホンでは中音域(下は200Hz、上は1kHz付近)までを抑えるチューニングを行っています。これは人間の聴覚は周波数帯域によって感度が変わることと、異なる2つの周波数の音を聞いた際に後から聞いた音がかき消されてしまう周波数マスキングを防ぐためでもあります。フラットな音というのは周波数特性グラフで見るとV字の形をしており、ポータブルオーディオにおけるドンシャリというのはV字を更に強くして高音と低音を際立たせた音なのです。
Flashの周波数特性グラフはV字というよりもW字と言ったほうが良い形をしています。700~1kHzが大きく膨らんでおり、2kHz付近で大きな谷が作られています。説明文を読む限りではKBEARのエンジニアが意図的に作った特性なのでしょう。「super-popular tuning」と書いていることからも強い自信を持っているようです。

ケーブルはStormと同じ4N純度のOFCに銀メッキを施した4芯構成です。最初から巻かれているケーブルタイまで同じです。
安っぽい見た目とは裏腹にそれなりに良い音質を持っているケーブルです。Flashでもそのまま使えるものだと思います。

イヤーピースもStormと同じものです。グレーとホワイトが3サイズずつ付属します。

2024年2月現在、FlashはAliExpressとAmazonにて購入可能で正規価格は24.99ドルです。
Amazonなら10%オフクーポンがついてお得です。販売元がYinyoo-jpになっているかどうかを必ず確認してください。

Wooeasy Earphones Store (AliExpress):3,838円 https://ja.aliexpress.com/item/1005006317196259.html

Yinyoo-JP (Amazon):3,499円 + 10%オフクーポン https://www.amazon.co.jp/dp/B0CP6WM9NQ

音質の評価条件について

100時間ほどの慣らしを終わらせた状態の個体を使用し、ケーブルとイヤーピースはどちらも付属品を使用しています。

再生機器は以下の3つを使用します。音量の設定値はSpotifyにて音量の均一化ON、音量レベルを低音量にした場合の設定値です。

  • FiiO M11 Plus LTD(以下M11PL)
    • ローゲイン、音量70、Low Dispersion Delay Filter
  • HiBy R6 Pro Ⅱ(以下R6P2)
    • ローゲイン、音量45、Low Dispersion Delay Filter、ABアンプ
  • EarFun UA100(以下UA100)
    • スマホとの接続にはDDHiFi TC07Sを使用
    • ローゲイン、音量65、Brick wall filter

音質評価の使用する音源は、手持ちのCDから取り込んだFLAC音源と、Spotifyで作成した音質評価用プレイリストです。Spotifyのプレイリストは公開していますので店頭での試聴の際などでも使用できます。

客観的な評価をするように努めていますが、あくまでも私個人の経験を共有するものですので、購入の際には店頭にて実際に試聴されることをおすすめします。

音質

Flashの音質はStormとは違って全体的に滑らかで過度に主張しない音を鳴らします。周波数特性グラフ通り500~1kHz付近の中低音に特徴的な厚みがあり、高音はやや控えめで刺激よりも雰囲気を重視したタイプです。最初はTHIEAUDIO Legacy2のような中音とボーカルに厚みのあるフラット寄りなカマボコ型かなと思いましたが、1~3kHzにかけて大きな凹みがあることで中音全体や女性ボーカルが遠く感じるというV字型のような特徴も感じました。
2kHz付近を境にして明らかに音の質が違う印象があり、上は硬質で明るめな寒色傾向なのに対し、下は厚みのある中低音を中心にウォームなサウンドを鳴らします。おそらくBAとDDの境が2kHz付近にあるのでしょう。BAによる硬質ながら不快な刺激を抑えた聞きやすい高音と、DDによる厚みのあるウォームで濃い中低音は30ドル以下の低価格イヤホンとして良い音質を持っています。個々の音で良い部分を見つけることは容易ですが、全体を俯瞰してみるとアンバランスなサウンドが目立ってしまいます。

KBEARは「ポップとバランスの中間」という宣伝をしています。確かにFlashのサウンドは宣伝通りに良いバランスではないが元気系のシャープな音でもない中間のサウンドです。ただ、多くの製品がそのようなチューニングを行っていないことを考えるべきでした。個々の音の質は悪くなく、むしろ良い部分も多くありますが、他のイヤホンと比べた時にFlashをおすすめするかと言われると否です。アップテンポな楽曲ではマスキングによる分離の悪さが目立ち、ゆったりと楽しみたいスローテンポな楽曲ではバランスの悪さが目立ちます。

KBEARはFlashの音質を「super-popular tuning」と表現していますが、その実態はポピュラーとは言い難い非常に特徴的なサウンドです。前世代のStormのほうがポピュラーなチューニングで多くの楽曲を楽しめるでしょう。

Espace by Hajime Mizoguchi

songwhip.com チェロの音色が非常に素晴らしく、中音を重視したウォームなサウンドであれば実在感を楽しむことができます。
Flashで聞くチェロの音は強調された中低音が強く、倍音が凹んでいます。楽器がやや遠くに感じられ、実在感とは全く縁がありません。

FIRST NOTE by Hiromi, Shun Ishiwaka, 馬場智章, Tomoaki Baba

songwhip.com Flashが鳴らす音はテナーサックスの音は倍音のみを聞いているかのようなハイ上がり気味になり、ピアノの低音は強調され過ぎているために過度に膨らんで聞こえます。ドラムのシンバルはとても良い音に聞こえますが、ピアノの低音が入るとかき消されてしまいます。
音場は上下が狭く左右には少し広さがあります。空間表現は貧しく、立体感が全くありません。

高音

Flashの高音は不快な刺激を抑えるために中音や低音と比べるとかなり控えめです。押し出しの強い中低音によって聞き取りづらい部分があるものの、細かいディティールまで繊細に描写する質の良い高音を鳴らします。Stormと比べると残響のブーストはあまり感じられず、とても自然で癖のない音です。ほぼすべての高音はBAドライバーから鳴っていると思われますので、Flashに採用されたカスタム品のBAドライバーはとても優秀な製品のようです。

Road of Resistance by BABYMETAL

songwhip.com 9秒付近に入っているシンバルの音を過度にシャリつくことなく確かな存在感を持って鳴らします。
音が重なる部分ながらそれぞれの残響を分離よく鳴らしています。

中音

V字バランスのイヤホンでは中音が凹むことで音が遠く感じることはよくありますが、Flashの中音は大きく凹んでいる帯域と強く前に出る帯域があります。ここまでの文章でもうおわかりかと思いますが、中音から高音(1~3kHz)にかけて大きな凹みがあり音が遠く感じられ、中音から低音(500~1kHz)にかけては十分な厚みのある音を強く押し出します。
非常に特徴的なバランスを持った中音ですが、この特徴が良い方向へ働くことは少なく、10年前のイヤホンで聞いているかのような印象です。倍音や伸びが足りておらず見通しが悪く窮屈で、どの楽曲を聞いてもどこかしっくり来ません。音そのものは暖色寄りな癖のない滑らかな音を優しくサウンドを鳴らすというレベルの高い音質を持っており、バランスさえ一貫していれば素晴らしい音になったのかもしれません。

Silence In The Storm by 馮羿

songwhip.com 台湾の天才ウクレレ少年の演奏を実在感たっぷりに仕上げた楽曲です。
中低音のブーストと中高音の凹みによって音のバランスが狂い、できの悪い打ち込み系の音源のような平坦な音となって聞こえます。中音の出来が良いイヤホンで聞くと弦を弾いた際の基音から倍音までがきれいにバランスよく聞こえ、弦の震えまでが見えるような音を聞くことができますが、Flashでそのような音は聞くことができません。
この曲以外でも生演奏を録音したタイプの音源とは相性が非常に悪いと感じました。

ボーカル

ボーカルは前へ出てくるタイプです。声域を問わず厚みのある音を強く押し出すためボーカルがダイレクトに届きます。
第一印象は悪くありませんが倍音の凹みや中低音の被りが致命的です。ソプラノやアルトの伸びが足りず、テナーやバリトンには500~1kHzの中低音が混ざります。ボーカルを楽しもうとしても中音の騒がしさが付きまといます。
女性ボーカルは中低音の被りの影響を大きく受けないものの伸びが足りません。また、前に出てくると言っても中低音が強い楽曲ではボーカルが押し負けるような印象も受けます。
男性ボーカルは女性ボーカルよりも少し遠く離れますが、テナーやバリトンボイスは大地から生えるような力強いボーカルを鳴らします。インストが控えめなバラードでは中低音とボーカルが被りにくいため相性は悪くありませんが、ポップやアニソンなどのインストがガッツリと入っている楽曲ではボーカルを楽しむことは少し難しいと思います。

青春コンプレックス by 結束バンド, kessoku band

songwhip.com デビューしたてのバンドの音源を再現するためなのか録音時の質の悪さが再現されている楽曲なのですが、音の分離感や空間表現は優秀という非常にレベルの高い凝った作り方をしています。
ボーカルとインストの分離がとても良く、声を張るところなどでしっかりと伸びてくれるので聞いていて楽しいのですが、Flashではボーカルが全く伸びないためせっかくの凝った作り込みが台無しになってしまいます。

低音

Flashの低音はミッドベースだけを見れば程よい締りとキレ、そして十分な量感がある質の良い低音ですが、60Hz以下でサブベースが極端に落ち込むというバランスの悪さが全てを台無しにしています。
言ってしまえば僅かに締まりを改善しただけのStormです。60Hz以下の落ち込みはさらに極端になり、再生機器側のバランスが優れていればいるほどアンバランスでミッドベースが膨らみすぎる低音を助長します。

Doin' it Right by Daft Punk, Panda Bear

songwhip.com 60Hz以下のサブベースが大きく減衰しているため低音をバランス良く鳴らすことができません。
特に深く沈み込むように響く低音をFlashで聞くのならリケーブルを考えなくてはいけないでしょう。しかし、リケーブルをするのなら他の選択肢もあるためFlashでなくても良いのです。

Come Together by Musica Nuda, Ferruccio Spinetti

songwhip.com ミッドベースの音質はStormから明らかな改善が見られます。過剰な響きが抑えられ自然で

再生機器との相性

レビューのために複数の機器でFlashを使用していて気がついたのですが、このイヤホンは再生機器の性能が変わったとしても音質に大きな影響が出ないようです。
Stormと同様にすべての帯域でバランス良く鳴らす機器との相性が悪く、M11PLやUA100との組み合わせの方が良い印象でした。何ならスマホ(motorola moto g52j 5G)に直差しでも大差ありません。Flashを使用するのならDAPどころかDACドングルすら購入する必要はありません。

おすすめイヤーピース

付属のイヤーピースでも特に問題ありませんが、用意されているサイズでは耳に合わないこともありますのでイヤーピースを交換してみるというのもアリだと思います。
音質については元々のチューニングを大きく変えるような変化は難しいと思っておいたほうがいいでしょう。元も子もないのですが、ここまでバランスの悪い特徴を持ったイヤホンは純正の状態で好みと合わなければイヤーピースやケーブルをいくら変えたところで無駄に終わることが多くあります。ものによってはイヤーピースだけでFlashに近い金額を払う必要もあるため、諦めて他のイヤホンを買ったほうが良いかもしれません。

JVC スパイラルドット

高音と低音の減衰が穏やかになることでV字傾向が僅かに強調されます。
サブベースが少し持ち上がることで低音全体のバランスが僅かに改善されます。

TRN Tips

スパイラルドットと同様にサブベースが少し持ち上がります。減衰が少なくなるというよりも密閉性が向上することによる抜けの減少によるものでしょう。

SednaEarfit Crystal

TRN Tipsと同様に密閉性が向上することでサブベースが少し持ち上がります。
全体的に音がスッキリとする方向への変化がありますが、根本的なバランスの改善にはなりません。

おすすめリケーブル

付属ケーブルはStormと同じものです。Stormでは大きな問題はありませんでしたが、Flashはドライバー構成が大きく変わっているためリケーブルによって性能を引き出すことは可能かもしれません。
私はリケーブルを前提とした製品には否定的なスタンスを取っています。未完成の品を売りつけているようなものですし、ユーザーは無駄なコストを払うことになります。付属品では「ポップとバランスの中間」「スーパーポピュラーなチューニング」は全く実現されていません。リケーブルすれば実現できるというのなら、どのケーブルを使用すればいいのかをユーザーに伝えるのは最低限の筋ってもんでしょう。
そもそも付属ケーブルはStormにおいて十分な音質を実現していました。同じケーブルを採用することでコストカットを行い、さらに1年という時間をかけながらチューニングを完成することができませんでしたというのはあまりにもお粗末でしょう。

NICEHCK LitzPS

主に低音のバランスが少し改善されます。NICEHCK DB2のような完璧なバランスとは言えないものの、サブベースが僅かに持ち上がることで沈み込むような低音を少し鳴らせるようになります。

NICEHCK C8s-2

Stormと同様のボーカルも楽しめるノリの良いサウンドへと変化しますが、Flashの良い点である優しく滑らかな暖色系サウンドが残るためStormとはちょっと味の違うサウンドを楽しむことができます。

【番外編】NICEHCK FourMix

定価で約12,000円、セール時には10,000円を切ることもあるケーブルですが、これをFlashに使うくらいなら1万円のイヤホンを買ったほうが絶対にお得です。
FourMixは中音から高音にかけて僅かに持ち上がり、低音は引き締まったタイトな音へと変化します。Flashでも同様の変化があり、特に全体的に音質をワンランク引き上げられ、これならアリかもと思わせるサウンドへ変化します。低音は完璧ではないもののミッドベースを中心として引き締まった音を出します。
おそらく中音から高音にかけての信号がしっかりと伝わることでBAドライバーが本領を発揮したのでしょう。ただ、このケーブルは中華ケーブルでは高級品の1万円クラスですし、Flashとは価格も音質も不釣り合いです。NICEHCK YouthやTKZK Ouranosなどを付属ケーブルで使用する方が良い結果を得られますし、3,000円クラスのイヤホンと組み合わせるにしてもTANGZU wan'er S.GやNICEHCK DB2のように優れた音質のものに使用したほうが良い結果を得られます。

総評「独特なバランスを持ちながら消化不良」

良い点

  • 良好な装着感
  • 過度に主張せず不快な刺激を抑えた高音
  • ウォームで厚みのある濃い中音
  • 地に足の付いた男性ボーカル
  • ミッドベースの力強さ

良くない点

  • 良い点を全て吹き飛ばしてしまう不快なバランス
  • かき消される中高音
  • 騒がしい中低音
  • バランスの悪い低音
  • リケーブルを前提とした姿勢
  • 競合の製品と比べて明らかに見劣りする音質

KBEARというブランドは意欲的で優れた音質を持ったイヤホンで中華イヤホンブームの一翼を担っていました。KZやTRN、Moondropのように大規模なブランドではないものの、彼らが作り出すサウンドは独特で良い音質を持っていました。当ブログでもいくつかレビューしていますが、一時期はRobinやLark、KS2をメイン機として使っていたこともあります。
Flashの音質は過去のKBEARブランドから出た優秀なイヤホンと比べると明らかに劣っています。Stormから改善された点は非常に少なく、Stormよりも劣っている部分はたくさんあります。1年という時間を使って開発したとは思えないほどに酷い出来です。
Flashに良い点が無いわけではありません。ウォームで厚みのある癖のない自然なサウンドは最近に流行を取り入れていますし、KBEARならではの非常に良好な装着感も健在です。ただ、KBEARはFlashのサウンドチューニングに失敗した、ただそれだけです。バランスの良い音ならNICEHCK DB2を、女性ボーカルに特化して聞きたいならTANGZU wan'er S.Gを、ボーカルも聞けるノリの良いサウンドならKBEAR Stormを買えば良く、Flashを買う理由は見当たりません。
低価格イヤホンは競争が激しく、戦国時代と言ってもいいくらいに毎月のように新製品がいずれかのブランドから発売され、音質に磨きがかけ続けられています。KBEARは低価格イヤホンの競争において少し遅れを取っていましたが、まさかここまで他社と差が開くとは思っていませんでした。TRI関連でも心配なニュースがありましたし今後の行く末が心配です。RobinやLarkのような優れた低価格イヤホンを作っていた頃のKBEARが戻ってきて欲しいですね。